2020年07月15日
以前の記事「45歳 会社員の頭の中」で書きましたが、出版業界は市場規模が縮小しています。
年間、2兆円あった規模は、1兆円まで減っていて、さらに減り続けています。
一番わかりやすい例は、書店さんが本だけでは持続不能になっていることです。
レンタルと組んだり、カフェを併設したり、文房具を売ったり、雑貨を売ったりしています。
本だけの書店さんは、残念ながらほとんど残っていません。サザエさんに出てくるような本屋さんは絶滅危惧種になりました。
社会が変化しつつある中で、変化に対応できなければ、無くなっていく。それはしょうがないことです。
書店さんも生き残るために必死で変化しているだけです。
問題なのは、変化しつつ社会の中、魅力的な本(価値)を作り出せない出版社です。
と、考えていたのですが、どうやらそんな単純な話でもなくなってきました。
出版は、海外は分かりませんが、日本では江戸時代のかわら版と浮世絵からが始まりと言われています。
その後、本格的な活版印刷で、本と新聞に分かれました。
その後、映画が始まり・・・
その後、ラジオが始まり・・・
その後、テレビが始まり・・・
その後、インターネットが始まり・・・
その後、いつでも、どこでも、手のひらインターネットが始まり
今に至ります。
人が楽しみに選べるものが増えて、内容のおもしろさ、質の高さと言うより、楽しむための時間の奪い合い、時間消費市場が展開されている気がします。
時間消費市場は、お金の誌上と違い有限の市場です。みんな24時間しか持っていません。なので、通勤・通学時間を狙います。
ビジネス書やコミック、雑誌が出版の売れ行きの上位を占めるのはここに理由があります。
通勤・通学時間市場は、手のひらインターネットが普及するまでは、文字にしろコミックにしろ雑誌にしろ、出版業界の占有率は高かったのです。
ですが、手のひらインターネットの普及により、Youtubeやゲームに一気に通勤・通学時間市場を奪われています。
ちょっと、前置きが長かったですね。
本を読む時間がある人が、高所得の人しかいなくなるんじゃないか?と考えています。
一般の労働者は通勤に1時間かけて8時間働いて1~2時間残業して1時間かけて帰ります。家でもお風呂・食事があります。そして、睡眠です。
なかなか、普段の生活の中で本を読む時間はなさそうですよね。
高所得の人は、不思議と労働時間が短い傾向があります。また、移動時間もタクシーとか運転手つきで車移動とか使っている人が多く、時間を活用しやすい環境にあります。
ギュウギュウの電車に乗って・・・、ということは少ないらしいです。
高所得の人は、人を雇ったり、部下を上手く使って、自分の時間を作り出すことが可能です。作り出した時間でさらに成長するために本を読む、という行動をしているような気がします。
となると出版社としては、高所得者が喜びそうな本を作ることになります。
高所得者が相手なので、多少高くなっても買ってもらえるので本の価格が上がっていきます。
そして、本が高級品になっていく・・・
という考えです。
きっと、時間消費市場の商品・サービスは他の業界にもあると思います。他の業界の参考にもなれば幸いです。
毎日腕立て伏せ1回チャレンジ中(2019年07月08日スタート:373日継続中)
2020年07月15日(朝)
腕立て伏せ:20回 頭上げ腹筋:20回 背筋:20回 スクワット:25回
英語学習 毎日 英単語を1個 確認するチャレンジ中(2020年06月24日スタート:20日継続中)
2020年07月14日(夜)
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今日も読んでいただいて、ありがとうございます。
久山 薫でした