久山 薫/氷河期世代の生き残り日記

~体・お金・ココロを整えて自分アップデート~

”正しい努力” 努力にも正解が必要な時代

”正しい努力” よく耳にする言葉です。
この言葉の響きがちょっと嫌いです。捉え方は人それぞれですが、私は間違った努力になってしまうぐらいなら、最初から努力しない方がいい、と言い出す人がいるんじゃないかと考えてしまいます。がんばらない理由になってしまいます。
一番嫌なのは、努力している人、頑張っている人を否定する人が出てきそうです。

”正しい努力” 言っていることはなんとなくわかります。

せっかく努力をして貴重な時間を使うのだから、無駄にならない努力にしましょう。

という意味で使われている。

目標に向かって行動を積み重ねていくことが努力。

もし、これが無駄になるのは
■目標を見失ったとき
■行動自体に満足してしまったとき
■行動の結果と目標を確認しないとき
この3つの理由が考えられます。

まずは、目標を見失ったとき
これは、尊敬している上司が居なくなった。パートーナーとの別れ。などこの人に認められたい、という目標があります。私もそうでした。1年前に上司が辞めてしまい、一気に仕事へのやる気が下がりました。
こうなると、今までやってきたことが無駄に感じてしまいます。ただ、やってきたこと自体には無意味なことはないです。仕事の技術は上がっているはずだし、人間的な魅力も上がっているはず。そこに気付いて、次からは一人称、自分自身のための目標設定をしましょう。
ちなみに、私の場合は上司が辞めた後は ”会社に依存しない自分で稼げる力を身に着ける” 目標設定をしました。

次に行動自体に満足してしまったとき
これは、筋トレや貯金でやってしまうパターンが多いです。健康のため、異性からモテるために始めたなら、ムッキムッキの筋肉は必要なく、目標が変わっています。
貯金も何のために貯金を始めたのか?日々の我慢の積み重ねで300万・500万貯めても使わなければお金ではありません。残高の金額が増えるのが楽しいのは分かります。が内部留保を貯め込んでいる会社があなたの給料を上げてくれない、これと同じことをやっています。
英会話もありがちです。仕事で必要なのか?海外の映画・ドラマを字幕なしで見たいのか?翻訳本ではなく、原作本を読みたいのか?なのに、TOEICのスコアを高めることが目標になっていないですか?

最後に行動の結果と目標を確認しないとき
スポーツだと試合があるので、結果を受け入れなければいけない環境があります。勝った、負けたです。勝てればうれしい、負ければ悔しい。そして、負けた場合勝つために何が必要なのか考え、練習を改善して次の試合に臨む。サイクルが生まれます。勉強にもテストがあるから、このサイクルが生まれやすいです。
仕事はちょっと難しいですね。仕事は他人との関わり合いが中心なので、他人評価が目標になりがちです。けれども、他人評価を目標にすると目標を見失う原因にもなります。会社勤めの人は、勤務時間・作業時間を減らす、もしくは、増やして残業代を稼ぐ。というのもいいかもしれません。

”正しい努力” が出来ている人は、その行動自体を努力と感じていないことが多いです。他人から見たらすごい努力しているように見えても。イチローさんがいい例ですね。

matubarahibefumi.com

本人は「行動」→「結果」→「目標との位置関係の確認」→「改善案」→「行動」→「結果」→「目標との位置関係の確認」→・・・・
というサイクルで動いています。このサイクル、自分の成長を感じるし達成感もあります。こうなると楽しくてしょうがないから自然と行動を続けます。
つまり、”正しい努力” =本人に努力の自覚がない
と言い切れます。

もし、あなたにこんなに努力しているのに・・・、ということがあったら、
■目標を見失ったとき→他人の評価が結果になっていないか?
■行動自体に満足してしまったとき→目的を忘れていないか?
■行動の結果と目標を確認しないとき→行動の結果をきちんと確認しているか?
を見直してください。行動自体、努力自体は間違いじゃありません。楽しくなるような仕組みづくりが大切なんです。