久山 薫/氷河期世代の生き残り日記

~体・お金・ココロを整えて自分アップデート~

理想の出版社を考えてみました

 noteで文章教室を公開している竹村さん。(WORDSの文章教室|竹村俊助/編集者|note)竹村さんが出版社の企業を目指しているので、勝手に理想の出版社について考えてみました。
書店員→印刷会社営業→出版社営業と歩んできたので、書店から見た理想、出版社営業としての理想を考えてみました。

【書店として理想の出版社】
■発行されてから1年ぐらいは品切れがない。
■発行されてから3年ぐらいは重版未定でも、お問い合わせに対応できるように電子書籍、中古品など代替品を案内できる状況を作ってほしい・
■本の陳列代が欲しい。平積みスペース(5冊以上)でいいから欲しい。
■POPを書くためのコピーの例を教えてほしい。
■本の販売期間を教えてほしい。長く売る本なのか、話題性で売る本なのか、知りたい。

【出版社営業としての理想の出版社】
■本の企画段階から売れる仕組み作りを取り入れる。
■取次の配本に頼らない。
■売れ行きがいい書店の補充に対応できるよう、在庫を確保する。
■1点の本に対して損益分岐点をはっきりさせる。
■本を書店に入荷して終わりではなく、本が売れることに責任をもつ。

上記のように勝手に考えました。
業界内経験者なので、今の出版業界の問題点を浮き彫りにしたことしか考えられなかったのが、残念でした。もっと、大胆な考えを出したかったです。本を売らない出版社、みたいなアイデアを出したかったです。

ただ、他の業界から見たら当たり前のことが出版業界はできていないだけで、きちんと本を売ることを現場の書店といっしょにやれば、継続可能な業界になると再確認できました。少しの工夫で業績が良くなった雑誌や書籍はあります。

私は、業界で問題に上がる定価販売制度は必要だと考えています。売れないから価格を下げるとアパレル業界が失速しているようにバーゲンでしか売れない状態が発生するからです。バーゲンでも利益がでるように最初の価格を上げて利益を確保する流れが生まれます。本の場合、文庫版という定価が下がる商品もあります。中古品もあるので、定価販売制度は廃止する必要はない、と考えています。

理想の出版社については、まだまだ考えます。久しぶりにワクワクしました。