氷河期世代の叫び 会社の妖精さんついて考えたら、日本型雇用の改善点が見えてきた
氷河期世代から見るととっても羨ましい「会社の妖精さん」。まじめに働いていると目障りですよね。しかも給料が高いって考えると本当に腹立ちます。
ちょっとだけ妖精さんの援護をすると冷たい目線を受けつつも残りの年数を考えて会社を辞められないのが現実です。
年金は65歳からなので空白の5年間を乗り切る資金も必要なので、高い給料でも少ないと感じています。
毎日冷たい目線を受ける職場、家にも居場所がない。彼らも時代の犠牲者なのかもしれませんね。
と会社の妖精さんの擁護はここまで。
やっぱり、イラつきます。
まず、働かない人がいると職場の空気が悪くなります。職場には緊張感が必要ですが、イライラした空気とピリピリしている空気は違います。
次に黒字リストラはこれからどんどん実行されると思います。30~40代の社員が抜けて、50代の後半と20代の社員が残ると、社内交流にかなりの努力が必要になります。ここに時間コストを払ってでも利益につながるなら価値はありますが、変化の激しい時代に50代後半の価値観は役立つ量は3割もないでしょう。
会社の妖精さん一人で若い人の給料を3人ぐらい上げられるなら、やっぱり目障りですよね。ましてや氷河期世代から見たら、この世代の雇用を守るために切られたんだ、という恨みもあります。
けれども、久山は会社の妖精さんが悪いとは考えていません。冷たい視線を浴びながら会社にしがみつくのはかっこ悪いと見ています。
そもそも、終身雇用と年功序列が一緒になっているのが日本型雇用の問題だと考えています。
終身雇用は、22~60歳まで同じ会社で働くことですよね。決して、年齢と共に給料が上がることを保証しているシステムではありません。あくまで、22~60歳までの雇用の安定のシステムです。労働者側は就労先を探す手間が省け、企業側は労働力を安定的に確保できる、両者両得のシステムです。
ここに、年功序列の昇給システムが絡んでくるから面白くない話になってくるし、当事者の50代の人も冷たい視線を浴びることになるんです。
理想は35~45歳ぐらいが給料のピークになるような昇給システムがベストです。仕事を回す能力と仕事を実際に動かす能力は別物です。35~45歳だと支持をだして仕事を回していくことの方が多いはずです。50代は役員になる人、なった人を除いては現場で仕事を動かすこともなければ、上に立ち仕事を回すこともしなくなります。
会社のビジョンを若手に見せて、間違った方向に行かないようにすることだけです。しかも役員ってことはある程度自社株を保有するわけですから、給料は配当金でいいはずです。配当金が給料というシステムは、本当の意味で出来高制です。基本給の十数万ぐらい受取れればいいはずです。
ってことは、終身雇用が悪いわけじゃなく、年功序列型の昇給システムが終わればいいじゃん。という話になってきます。
稼ぎたい人は仕事をこなせばいいし、ゆる~く長く働きたい人はフォロー型の仕事をすればいいことになります。
会社の妖精さんについて考えると日本型雇用の改善点が見えてきました。
終身雇用が問題なのではなく、年功序列の昇給が問題ということです。
個人で稼げる人は、個人でどんどん稼げばいいです。けれども、個人で稼げない人がいるのも事実です。終身雇用を守りつつ、昇給のシステムだけ改善すれば日本型雇用も未来があると考えることができます。
今、大企業にいる氷河期世代のみなさん。ここに注目して企業改革をしてください。
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2020年01月25日(夜)
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今日も読んでいただいて、ありがとうございます。
氷河期世代の個々の力で社会を見返してやりましょう!!
久山 薫でした
「ない仕事」を「ないブログ」に置き換えて読むとおもしろいです
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