久山 薫/うつ病からの回復

【私にもできた】うつ病 克服の記録

目標と目的をきちんと整理してみました

2023年02月04日

目標と目的って似ている言葉ですよね。意識して使わないと、意味を混同してしまいます。
目標を達成できなかったとか、目的を見失ってしまったとか、ネガティブになってしまうきっかけにもなってしまいます。
自己否定が始める前に、きちんと整理したいですね。

「目標」は weblio 国語辞典 によると
1:そこに行きつくように、またそこから外れないように目印とするもの
2:射撃・攻撃などの対象
3:行動を進めるにあたって、実現・達成を目指す水準
とあります。日常的に使うのは、3 の意味が多いです。

「目的」は weblio 国語辞典 によると
1:実現しようと目指す事柄
2:倫理学で、理性ないし意志が行為に先立って行為を規定し、方向づけるもの
とあります。日常的に使うのは、1 の意味が多いです。2 は、自分で引用しててもよくわかりませんでした。。。

余計に難しくなってしまいそうになりましたが、
目標は、達成を意識する
目的は、目指すことを意識する
と整理することができます。

こうみると、目標を達成できなくてネガティブに自己否定が始まってしまうのは、分かりますね。目標は達成することを意識しているからです。

目標と達成を図にするとこんな感じでしょうか?

目指す方向性として「目的」があり、「目標」が道しるべとなって達成していけば、目的に近づける。
目的がしっかりしているから、目標達成をがんばれる。
こんな関係が言えます。

なので、今年の目標は「〇〇」と大きく考えるのではなく、今年の目的は「〇〇」、1~3月の目標は「〇〇」と段階的に考えるのが正しい目標と目的の使い方です。

ここで、気になるのは「目標」です。
なぜなら、達成を意識すること、やりきることが重要になってくるからです。
きちんとした目標を作らないと、挫折してしまい自己否定・ネガティブモードにないってしまうスイッチになってしまうからです。

目標設定のコツは、達成可能なもの・がんばれば達成できるものに設定するのがコツです。
達成が不可能なもの、達成が可能なものの違いってあるのでしょうか? じつはあります!
達成可能なもの:自分一人だけで行動して結果が出せる、自己完結できる範囲のもの
達成不可能なもの:他人の影響を必要とするもの。結果だけを求めるもの。
です。分かりにくいので、例を挙げます

◆悪い目標の例

会社・副業編
目標 売上〇〇万円
これは、よくある正しいようで、正しくない目標です。
売上は、相手から買ってもらえて始めて発生するものです。買ってもらえるように努力することはできるけれど、最終的に買う・買わないを判断するのは相手・他人だからです。努力をしたから必ず達成できるとは限らないのです。こういう目標があるから、押し売りが発生してしまうのです。

ダイエット編
目標 マイナス〇〇kg 目標体重 〇〇kg
これは、正しい目標ですが、かなり難しい目標です。たしかに、体重を減らすことは自己完結の行動でできます。けれども、体重が減りやすい時期もあれば、減りにくい時期もあります。もしかしたら、もともと体重がスタイルの問題ではなくて、姿勢の問題かもしれません。こういう目標を設定してしまうと、無理なダイエットにつながってしまいます。

この 2ツの場合、改善するなら、目標を目的に変えるだけです。

売上〇〇万円 → 目的 売上〇〇万円 → 目指す方向は 売上〇〇万円
マイナス〇〇kg → 目的 マイナス〇〇kg → 目指す方向は マイナス〇〇kg
といった感じに変わります。
目標よりも、目的に変わった方が目指しやすいですよね。

目的は実現しようとして目指す事柄なので、達成の強制力が発生しません。
そして、目指す方向性は途中で変えてもいいのです。

例えば、会社・副業編の話なら、目的の〇〇万円は今の人員じゃどうにも無理だ。と判断したら途中で額を落としても OK です。目的を重視するなら、人員を増やすなり外注できる仕事は外注する、という判断もできます。
ダイエットの話なら、体重が落ちにくい時期になったら、イライラしてしまいます。そこで、スタイルを確認して、気に入ったなら OK 。って、変えてもいいんです。

やってみないと、行動しないと、見えてこないことはあります。ですので、やってみて結果を踏まえて目的を変えるのはアリです。

それでも、目的を途中で変えたくない。一度決めた目的を途中で変えるなんて優柔不断だ、という人は変えにくい目的を作ってください。

会社・副業編の 売上〇〇万円 なら → 前期よりも売り上げを上げる
ダイエット編の マイナス〇〇kg なら → メリハリのあるスタイルをつくる
という具合に、ざっくりとした目的にすれば途中で変更することは少なくなります。

こうやって目的が決まれば、目標は自然に設定できます。
目的 + するには? で、考えます。

会社・副業編ならば
売上〇〇万円 + するには? → 見込み客層の購買率を上げる
見込み客層の購買率を上げる + するには? → 商品の魅力を知ってもらう
商品の魅力を知ってもらう + するには? → 宣伝に力を入れる
宣伝に力を入れる + するには? → SNS をターゲットによって使い分ける
ダイエットならば
〇〇kg 体重を減らす + するには? → 炭水化物の量を減らす
炭水化物の量を減らす + するには? → 野菜の量を増やす
野菜の量を増やす + するには? → 簡単にできる方法で野菜を増やす
簡単にできる方法で野菜を増やす + するには? → キャベツの千切りをスライサーで用意しておく

という具合に、順番に考えていきます。目的 + するには? を続けていけば必ず自己完結できる行動までたどり着きます。たどり着いた自己完結できる行動が「目標」です。それまでに出てきたものは、「小さい目的」として捉えます。

こうやって、目標と目的を整理して考えれば、挫折しにくい目標が作れます。
あなたの作った目標を見直してみてください。目的みたいな目標になっていませんか? 目的になっていたら、ぜひ「するには?」を付けて、新しい目標を作ってください。

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