【うつ病克服体験談】休職・再発・退職から就労移行支援で70%回復!
私は、うつ病で休職して、復職をしつつ、再発してしまい、休職して退職した経験があります。
今は、日常生活は問題なく過ごしています。次のステップに進むために、就労移行支援サービス LITALICOワークスへも通っています。
けれども、いざ就職の話になると尻込みしてしまい、働く意欲が湧いてこない、という症状が残っています。完全に回復はしていないものの、70%は回復しているのかな?と自覚しています。
私が 70%まで回復した方法を話していきます。今苦しんでいる方の参考になれば幸いです。
- ■2023年5月20日~2023年7月20日の期間
- ■2023年7月21日~2023年8月31日
- ■2023年9月1日~2023年10月31日
- ■2023年11月1日~2024年3月15日
- ■【うつ病克服体験談】休職・再発・退職から就労移行支援で70%回復!のまとめ
■2023年5月20日~2023年7月20日の期間
2023年5月20日に、有給を使って 1ヶ月の休みをもらいました。うつ病が再発したからです。この時期は、とにかく何もしませんでした。頭の中は、幻聴の影響で声が響き渡っていました。
この時点でやめることを決意していたので、まずは、不眠、幻聴を落ち着けることにしました。私の場合は、幻聴が睡眠を妨げることが多いので、とにかく幻聴への対処を優先しました。
薬はきちんと服薬、ストレスの原因でもある会社は辞める決意もしているので、幻聴が聞こえることがおかしいのですが、悩まされていました。
このときに聞こえていた幻聴は「久山、日報を早く提出しろ」「久山、◯◯書店へ行ったのか?」「久山、今のペースでノルマを達成できるのか?しっかりやれ!!」というものでした。
このときに取った対処方法は、幻聴を聞き流すことでした。幻聴に反応してしまうと「お前はバカだ」「使えない」「給料泥棒」と幻聴が返ってきてしまい悪化する傾向があったからです。聞かないようにすればするほど、幻聴が大きくなることも知っています。なので、聞き流すことにしたんです。「久山」と聞こえてきても、何も反応しないで、今呼ばれたきがするな~。という姿勢で聞き流していました。すると不思議なことに、幻聴がだんだん小さくなっていき、夜に眠れるようになったのです。ここまで来るのに、2週間ぐらいかかりました。
幻聴が小さくなると回復は早かったです。夜も安心して眠りにつけるし、食欲も戻ってきました。そして、ゲームをやりたくなったので、ゲーム三昧の日々を過ごすようになります。前々から気になっていた『ドラゴンクエスト 10』を始めました。貯金も生活防衛資金として 1年分の生活費を用意していました。なので、お金のことを気にすることなく、ゲームの世界観に没入することができました。寝る、食べる、お風呂以外の時間は、『ドラゴンクエスト 10』だけをしていました。久しぶりの『ドラゴンクエスト』は、楽しかったです。
楽しい時間は過ぎるのが早く、会社から連絡がありました。「有給がなくなりました。休職扱いにするので、傷病手当金の申請書を送付いたします。」という内容でした。この連絡を確認して、退職日を決めました。次の給料の締め日に退職することにしました。傷病手当金申請書を準備しつつ、2023年7月13日に退職の旨を伝えるメールをしました。このときに感じたのは、やっとノルマから解放されるという解放感と会社に負けたという敗北感という不思議な感情でした。
■2023年7月21日~2023年8月31日
『ドラゴンクエスト』のおかげで、幻聴もなくなり、多少の倦怠感はあるものの日常生活はなんとかできるまで回復しました。この時期は、会社からの離職票が届くまで何もできないので、届くまでの 1週間がとてつもなく長く感じました。
待っている間の時間がもったいないので、就労移行支援サービスの検索をして見学の申込みをしていました。電車賃がかかるのは、避けたいので「◯◯市 就労移行支援」というキーワードで検索して、3つ見学することにしました。
離職票が届いたら、できる手続きを一気にやっていきました。自立支援医療制度の申請、健康保険の切り替え、年金の切り替え、住民税の支払い、ハローワークの手続き、いろいろ書類系の作業を集中してやりました。
並行して、就労移行支援サービス所の見学をすませ、LITALICOワークスに決めました。そこから、体験の申込みをして、実際に多くの人を目にすることになります。
就労移行支援を体験してわかったことは、自分だけじゃないんだ、という安心感でした。多くの人が精神障害で悩んでいるのを目の当たりにして、ここなら再出発できるかも、と感じました。
LITALICOワークスでは、3回の体験をすませると、実際に利用するか、しないのかの判断を聞かれます。LITALICOワークスに決めた理由は、利用者さんたちの明るい表情と所内の雰囲気も明るかったからです。スタッフの方々の対応は、どこの就労移行支援サービスもおなじぐらいでしたが、LITALICOワークスが一番スタッフの年齢が若かったように感じました。
LITALICOワークスの利用を決めたら、今度は利用申請の書類作業です。市役所の福祉課へ行って面談とか書類とかいろいろやりました。スタッフの方が丁寧に教えてくれたので、手続き関係は迷うことなく進めることができました。就労移行支援サービスの利用を検討している方は、検索して情報を得るのも重要ですが、見学へ行って、体験して、スタッフにお任せで利用申請するのをおすすめします。
この時期になると、自然と『ドラゴンクエスト』は、やらなくなっていました。
■2023年9月1日~2023年10月31日
この時期から、LITALICOワークスに月曜から金曜日の 5日間毎日通所するようになりました。
自分の病気の説明や配慮事項の整理、履歴書、職務経歴書の作成、軽作業訓練、自己理解やストレスマネジメントのプログラムを受けて、日々、症状が落ち着いていくのを実感できました。
自己理解は、自分の考え方の癖をしって症状が出やすい感覚になったら自分を客観視して観察する。そして、症状が出やすい状況を自分から減らすための行動をする。ということを学びます。例えて言うと、私の場合上司からの叱責の積み重ねがストレスになりうつ病を発症しました。これが転じて、誰かの怒鳴り声、誰かが怒られているシーンなどに近づくとフラッシュバックが起こり、胸が苦しくなりました。このことを理解していれば、怒鳴り声が聞こえてきたら耳栓をする、誰かが怒られているシーンを見たらトイレへ行くなどの対処行動をすれば、フラッシュバックはおきない。ということを学びます。
また、私の場合、家からLITALICOワークスまで歩いて 30分。ウォーキングにちょうどいい距離なので、歩いて通所することにしました。このウォーキングが、うつ病の回復を助けてくれました。この時期には、幻聴はほとんどなくなりました。また、ウォーキングの効果で体力もだんだんとついてきました。
この経験で、ウォーキングがうつ病に効果的なのを学びました。睡眠改善ができた人は、1日 15分でもいいので、散歩してみてください。
■2023年11月1日~2024年3月15日
この期間は、企業へ体験実習へ行く機会が増えました。実習へ行くと自分が働けると実感できました。今まで、さんざん言われてきていたので、実際に仕事をするのが楽しく感じました。けれども、長く働く意欲がわかない、長く働く自信がもてない、という現象がおき始めます。
実習へ行くと「ウチに就職してほしい」と声をかけてもらえることがあります。最初は社交辞令かな!?と思っていたのですが、どうやら本気で言ってくれる企業さんも数社あったのです。
LITALICOスタッフさんから「◯◯社の人から久山さんにオファーが来てます。どうしますか?」と言われて、嬉しいの前に戸惑ってしまうのです。
「今は、まだ働くなんてイメージできないし」そんなことを考えてしまい、すぐに働きたくないな~、というのが本音です。と自分の本音に気付いたときに、あれれ?働く意欲がないのかな?という結果になったのです。この働く意欲がない状態が、うつ病の症状なのか、自分の怠け心の現れなのか、判断がつかないのです。正直、今、働く意欲問題で悩んでいるんです。このままで、いいのか? それとも、働く意欲を湧き起こす何かをした方のがいいのか? そもそも、なにをどうすれば働く意欲が湧いてくるのか?
今後も体験実習へ行ってきます。その時に何かが変わるのかもしれないので、今は様子を見ることにしています。
■【うつ病克服体験談】休職・再発・退職から就労移行支援で70%回復!のまとめ
以上が、私のうつ病の回復方法と現状です。今は、働く意欲がわかない問題がありますが、概ね回復しています。
・服薬の厳守
・幻聴の聞き流し
・ウォーキング
・自己理解
これらのおかげで、日常生活は楽しく過ごせるようになりました。
うつ病で苦しんでいる人の参考になれば幸いです"