久山 薫/うつ病からの回復

【私にもできた】うつ病 克服の記録

【元依存症者が教える】お酒との賢い付き合い方:依存症克服と楽しい時間を両立する7つのコツ

お酒は時と場所を守れば、楽しい時間を提供してくれる素晴らしいコミュニケーションの潤滑油になってくれます。しかし、間違った飲み方をすると人生を壊してしまうほどの依存症となってしまいます。
私は、お酒の恐怖を感じて、心療内科へ通いお医者さんからの言葉でお酒を半年間やめることを実行した経験があります。
そんな私がお酒をコントロールする方法を紹介します。あなたとお酒との付き合い方の参考になれば幸いです。

■適量を守る

飲み過ぎには、注意です。
記憶をなくした経験がある方は、注意してください。普段から、飲みすぎていますからね。
適量を守るには、ゆっくりとしたペースと途中でノンアルコールの飲料を飲むのがコツです。
ペースと量を守って、楽しい時間を過ごしてください。せっかくの楽しい時間も覚えていなければ、もったいないですからね。

■飲まない日を作る

毎日飲むのは、アルコール依存症の始まりです。週に二日でいいので、飲まない日を作りましょう。
お酒は、基本的に炭酸系の飲料が多いです。炭酸水などの代替品を使って、飲まない日を作ってください。ノンアルコールの飲料でも構いません。アルコールを週に二日ほど抜いて肝臓を休ませてください。
週に二日は、連続した二日間は NG です。月・木は、飲まない。このように、二日は離してください。

休肝日のメリット
・お酒との関係を見つめ直せる
・肝臓を休ませて解毒機能を回復させる
・体重を減らす
・睡眠の質を向上させる
・節約になる

■強いお酒を飲まない

最近流行りのストロング系缶酎ハイには、気をつけてください。アルコール度数が高いものは、口や食道の粘膜を傷つける場合があります。
また、酔いが早く回るため、セルフコントロール力が弱くなって飲み過ぎてしまう事態になりかねません。
強いお酒を飲むときには、必ず水などのチェイサーを用意しましょう。
強いお酒は、それだけで依存性が高いです。ストロング系の缶酎ハイでアルコール依存症になってしまう症例もあります。気をつけてください。
私は、プチアルコール依存症のときには、ウィスキーを飲んでいました。アルコール度数が高いもので依存しやすくなってしまったようです。

■空腹時にのまない

空腹時に飲むとお酒が胃に染み込んでいく感じが好きであえて空腹時に飲む人がいます。私も昔はそうでした。今は、していません。なぜなら、お酒が一気に回って、悪酔いをしてしまうからです。それに、胃にも良くないですからね。
ご飯を食べてから飲むと、飲む量も制限されます。ご飯が入っている分、胃の空きスペースが少なくなっているからです。ご飯を食べてから飲むのがベストです。
飲みながら食事をするのも、ありです。悪酔いしたくないなら、おつまみはご飯物から食べていきましょう。炭水化物が胃を守ってくれて、悪酔いも防いでくれます。
悪酔いしたくないなら、ご飯が先。これを覚えておいてください。

■時間帯を守る

お酒の解禁時間を守りましょう。休日だからといって、お昼から飲むのは依存症の始まりです。ついつい休日は気が緩んで昼飲みをしてしまいますが、危険な行為です。お昼から飲み始めると、トータルでのアルコール摂取量が増えるからです。お酒を多く飲めば、依存症のリスクも高まります。
そして、依存症とは「自分でコントロールができなくなり、特定の物質や行為をやめられない状態になる」ことです。お昼からお酒を飲むことをコントロールできない時点で、依存症に近い状態になっていることがわかると思います。
また、0時以降は飲まないと決めるのも、時間帯を守ることです。
ついつい酔って、気持ちがいいと2軒目、3軒目と深酒をしてしまいます。この深酒をしてしまう習慣を時間帯でコントロールしてみるのです。
ぜひ、お酒をコントロールする感覚を時間帯を守ることから始めてください。

■病気でなければ、量を減らすことから始める

いきなりお酒を 0 にするのは厳しいという方は、お酒を減らすことから始めてください。減らすだけでもお酒をコントロールする力は身につきます。
前にも述べた休肝日を作ることから始めてもいいですし、1日の飲む量を減らすことを意識してください。
意識するためには酔っ払ってしまったら、セルフコントロール力はなくなってしまいます。つまり、酔っ払ってしまう前に止めることが重要になります。
ほろ酔いで終わらせるわけです。
ほろ酔いで終わらせるには、前にも述べた
・空腹時には飲まない
・強いお酒は飲まない
・適量を守る
これらが重要になってきます。一つ一つを意識して、ほろ酔いを楽しみましょう。

お医者さんにすぐにお酒をやめるように言われた人は、断酒をしましょう。

■ゆっくりスローペースで飲む

早飲みは、悪酔いの入口です。
お酒に強い人と自負している人は、注意が必要です。自分は強いからと思い込み早く酔いたいからといって、ペースを早めるとあとあとで、一気に酔いが回ってきます。記憶が飛んでしまう飲み方になってしまいます。
お酒に飲まれない飲み方がかっこいい飲み方です。たくさん飲めるのがかっこいいわけではありません。
食事や会話を楽しみながら、時々、水などを飲み、ゆっくりとスローペースでお酒の時間を楽しみましょう。

■代替品を利用する

休肝日のときにも話しました。代替品を使ってお酒を飲まないことで自信を育てましょう。お酒との付き合い方を見直せれば、断酒をする必要はありません。
お酒をコントロールできない人が、断酒の必要があるのです。ここまでいく前に、お酒をコントロールするために、代替品を使えるようになってください。
お酒を飲まないことで自信が身につきます。そして、体力も回復します。
楽しいお酒、やめたいですか?
それとも、体を壊すほど飲み、人を傷つけながら飲み、依存症になってから、断酒するという選択をしますか?
お酒の味に近いノンアルコール飲料もあります。代替品を利用しながら、飲まない日を作り自信を身につけて、お酒をコントロールできる力を身につけてください。
お酒をコントロールできれば、依存症の心配はなくなります。

■最後に断酒について

今までは、お酒との付き合い方について紹介してきました。しかし、中には、断酒という選択が必要な方もいらっしゃいます。
断酒が必要な方は、次のことを考えてみてください。
・自分にとって、お酒は本当に必要ですか?
・お酒を飲むことで、どんな問題が発生していますか?
・お酒を飲まなくても、人生を楽しめますか?
もし、お酒を飲むことで、人間関係や心身の問題が生じている、体の健康を損なっていると感じている場合は、断酒を真剣に検討する必要があります。
断酒は、決して恥ずかしいことではありません。お酒との付き合い方を真剣に考え、自分自身と周囲の人を大切にする勇敢な選択肢の一つです。

■断酒のメリット

断酒には以下のメリットがあります。
・健康:肝臓や脳などの健康状態、睡眠の質が改善向上します。
・精神:ストレスや不安が軽減し、精神的に安定します。
・人間関係:家族や友人との関係が改善します。
・経済:お酒代を節約することができます。

■断酒を成功させるポイント

断酒を成功させるには、以下の点に注意しましょう。
・自分の意思を固める:なぜ断酒が必要なのか、しっかりと理由を明確にしましょう。私は、ウィスキーを捨てることで、意思を固めました。
・周囲に理解を求める:家族や友人など、周囲の人に断酒することを伝え、理解と協力を求めましょう。私も、奥さんに半年間の断酒をすることを伝えました。
・代替品を利用する:炭酸水やノンアルコール飲料の力を借りましょう。お酒の大半は、炭酸による喉越しの爽快感です。炭酸水で爽快感は代用できます。
・専門家の助けを借りる:断酒が難しい場合は、医師やカウンセラーなどの専門家に相談しましょう。コミュニティに参加したり、アプリや web サービスを利用するのも有効です。
断酒は決して簡単な道のりではありません。しかし、強い意志と周囲のサポートがあれば、必ず成功することができます。注意するべきポイントは、たまに襲ってくる、フラッシュバックです。このときに「自分には、もうお酒は必要がない」と言い聞かせることが成功のポイントです。

■【元依存症者が教える】お酒との賢い付き合い方:依存症克服と楽しい時間を両立する7つのコツのまとめ

お酒は飲みすぎなければ、コミュニケーションを豊かにして、楽しい時間を過ごせる飲み物です。
けれども、量を間違えると健康を害し、精神に影響を与えて、脳を破壊してしまう怖い飲み物です。
飲酒とうまく付き合うには
・適量を守る
・飲まない日を作る
・強いお酒を飲まない
・空腹時に飲まない
・時間帯を守る
・量を減らすことから始める
・ゆっくりスローペースで飲む
・代替品を利用する
これらのコツを利用してください。

普段からお酒をコントロールできれば、断酒という決断までしなくてすみます。
お酒をコントロールできるようになると、自信が身について、お酒代も少なくなります。自信と経済的余裕から、新しいことに挑戦もできるようになります。

程よくお酒と付き合って、楽しい時間をたくさん過ごしてください。